
シャッターチャンス──
オリジナル作品第2弾を、noteにアップしました。
note(↑の吹き出し内リンク)では、AI編集と相談して仕上げた作品を、別のAIに評価してもらい、そのコメントを抜粋して会話式に整えています。
さあ今回のブログは──
まずは原文を見ていただきましょうか。
(↓をクリックすると全文が読めます)
シャッターチャンス(原文)
僕はカメラを買った。 高いカメラだ。 そのレンズ越しに見てみたいものがあった。 帰り道にいろんなものの前で構えた。 猫や花や空き缶やマンホール、踏切。 シャッターは切らなかった。 切ってもよかったが切らなかった。 誰かが撮った写真を見るたびに思う。 美しくて、たくましくて、愛らしくて とてもいい瞬間をどれも捉えている。 それが写真という芸術で それに人は感動するのだと思う。 だけど僕の瞳は 「瞬間」など捉えない。 「一部」だけを写さない。 「綺麗」だけに奪われない。 その瞳を閉じたくなるような現実が この世界には確実にある。 レンズ越しなら 一番綺麗な時を知れると思った。 だけど違った。 僕の瞳はそれらを 美しく、たくましく、 愛らしくはできなかった。 その瞬間を見抜けなかった。 やっぱりそうか。 悲しくなって家路を急いだ。 「おかえり。」 その声にカメラを向けた。 やっとわかった。 その被写体は 美しくて、たくましくて、愛らしかった。 嬉しかった。 僕はシャッターを切った。
まず、この原文は6年前にサクッと書いたものです。(いいわけ笑)
ネタとしては好きなんだけど、今見ると荒いなー。ということで、まずは詩的じゃない「高いカメラ」を「一眼レフ」に直すところから始めました。俺、こういうときゲシュタルトが崩壊しがちで、「あの“高いカメラ”、一眼レフで合ってたよな?」って不安になるタイプ。そこはAIが即答、さらに「少し背伸びした」という一語を提案してくれて、主人公の経済状況が一発で伝わるようになりました。
この詩を書いた理由には元ネタがあります。
バンド時代に作った「シャッターチャンス」という曲の歌詞です。曲は今となってはちょっと恥ずかしい、コミックバンド時代の“かわいい系”。でも歌詞の意味合いは気に入っていて、その歌詞を引き立てる詩を書こうと思ったのを覚えています。ちょうどその頃は、歌詞よりも文章系の依頼が多くて、「作家もやってみたら?」という助言をもらっての試し撃ち。
「どんなの書けるの?」から5分で書いて渡して、「早いね」で仕事をもらっていた時期。ただ、今は“早さ”はAIの領分。逆に言うと、6年前はまだAIじゃなかったんだなと。ここ数年でここまで来るとは。そりゃ株価も上がるわ。
では、その元となった歌詞も公開します。
(↓をクリックすると読めます)
シャッターチャンス(歌詞)
科学や何かが進歩して めっちゃいいカメラが誕生して それでスーパーマンみてーな奴が撮るとして 宇宙で一番きれいな場所がバックで それでも俺が映したほうが フツーのデジカメもった俺のほうが 写真とるの下手な方の俺のほうが キレイに映せる被写体がある 愛しい人しか映さない そんな時がある俺の目は今それを見てる ふとした瞬間の 君の仕草をストップさせたくて シャッター切る なれない手つきでも 俺が映す君が 一番イイに決まってる だってさレンズ越しとはいえ 俺の目が映す君だから 医学や何かが進歩して レントゲンのすげー奴が誕生して それで心や魂を発見して 宇宙の全てがわかったからといって 大した愛しか映らない 俺の心をいち早く見つけた君のがすげえ ふとした瞬間の 君の仕草でストップした俺ならわかる 1+1以上の笑顔の 作り方はそばにいること だってさ君がそばにいて 楽しくないわけないだろ ブレない想いを フラッシュいらずの想いを シャッターチャンス 逃がす前に君に向けるよ ふとした瞬間の 君の仕草をストップ… もう一枚いくよ 次が“二枚目” ふとした瞬間の 君の仕草でストップした俺はまるで 写真の中のように 恋焦がれたまま動けない どうせ動けないのなら ビクともしないのなら 全てから君を守る盾になろう だからそばにいてもいいかな だから…そばにいて…. くれるかな
うん。やっぱりこの歌詞好きだわ。
そして、これを元に書いたのに、詩だと全然違う。笑
基本の「覗く目によって被写体の美しさが変わる」というコンセプトは引き継いでるけど、世界観も、主観の年齢も、ぜんぜん違う。まあ、この歌詞を書いたのが20歳くらいだからね。そりゃそうか。
おそらく「高いカメラ」も、当時は「フツーのデジカメ」との対比で年相応の経済力を描きたかったんだと思う。ということは、「一眼レフ」まで辿り着いたのは──また6年、歳を重ねたからか?
ここでひとつ。詩の「美しくて、たくましくて、愛らしい」という三拍子。
作品によって例外はあるけど、これは俺のヒロイン像の基本テーマ。特に「たくましい」がキー。言い換えると、「美しいのに、たくましくて、だから愛らしい」。つまり俺は、ヒロインを強く描きたい。容姿が綺麗なら生きやすい場面は多い。(ルッキズムかもしれないけど、現実そうだろ。)そんな世界で容姿端麗に生まれながら、弱い人の心がわかり、それの盾となり、自己を犠牲にできる人。そして自分の傷を笑顔で隠して、周りを幸せにする──それこそ愛。今書いていて思ったけど、このコンセプトの根っこは、小学生の頃に聴いたB’z「裸足の女神」かもしれない。
そんな「美しくて、たくましくて、愛らしい」人が、俺の作品のヒロインの基本中の基本。歌詞「シャッターチャンス」では直接言葉にしていないから、詩の方で言葉にしたくなったんだろう。5分で書いたからこそ、逆にコアが出る、みたいな。意外と速記あるある。
あ、そうそう。前作「いってらっしゃい」と合わせて、noteに作品本文版(AIとのコントを省いた版)も置いてます。作品だけ読みたい方はどうぞ。マガジン機能は手探り中だけど、「倉本ポエム作品集」としてまとめています。(↓リンクから読めます)
note作品集版はこちら
最後に、noteのAI評論でも触れた“含み”の部分について。
「その瞳を閉じたくなるような現実が この世界にはある。」──ここは、この作品の肝。歌詞ではまったく触れていないところです。バンド時代から作家時代までの間に、何があったんでしょうか?笑
これは先週書いた「辛口」理論にも通じます。言いたいことを、あえて書かない。書かずに表現する。ヒントを出すなら、すぐ次の一文。「レンズ越しになら──」。これをどう捉えるかで、読みのスパイスが変わると思います。
そういえば、こないだYouTuberの雨穴さんのお弁当の動画を見て、「超辛口」だと感じました。あれ、どういう意味なんだろう?誰か教えてくれません?(読者としては甘口な倉本でした。)
AIが真面目に補足
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